2023年カード解説「予感」
あけましておめでとうございます。
昨年は、作品を通じてたくさんの方に関わっていただいた有難い一年でした。
どうぞ今年もよろしくお願いします。
さて、2023年版の紋章カードの解説です。
新年を迎え、あと6枚を残しています。
ご自分のカードがまだの方、お待ちくださいね💦
今回は趣向を変えて、物語をつづっていきます。
どこかの誰かの、カードが伝えてくれる物語です。
「予感」
お正月が来てしまった。
ここ数年は1年がすごく早い。
1年前におろしたカレンダーは、ほんとに12枚めくったのかなって思う。
去年は仕事先も忙しかったけど、子どもたちも保育園に行ってくれて、なんとか毎日をやりくりした。思わぬ結婚、出産で4年くらいは家族事を優先していた。
それはそれで、新しい発見や、喜びや大変さを味わった。
そして最近、自分のやりたいことが形になってきはじめた。ずっと自分で何かをやりたいと思ってきた。
ずっと「予感」のようなものがあった。
ぼんやり、イメージになる前のイメージみたいな。
今、小さな布の切れ端や、ボタンをあちこちに置いたりしながら、心の奥が静かに作動していくのがわかる。ミシンの前に1人でいると別の世界が広がってくる。
10代のころは、その予感が全然かけ離れていくようで焦っていた。
今すぐできるようなことだって思ってたから、具体的に何もわかんなくても。
予感って、時間は指定してないんだ、きっと。
自分でしかとらえられないから、すぐにでもやるべきって思ってしまうけど、きっといろんな経験を通して、絶妙なタイミングで「予感」のときはやってくるのだと感じる。
今ならね。
その予感は、その先はわからないけど、それさえも楽しんでいたいと思う。
きっと今年も、子どもたちとの毎日でバタバタするだろうと思うけど、それも予感の中のこと。