2023年カード解説「柔らかいもの」
2023年版の紋章カードの解説です。
今回、趣向を変えて物語にしていきます。
どこかの誰かの、カードが伝えてくれる物語です。
「柔らかいもの」
ここ数年は、大変なことや辛いことが続いたな。
仕事を続けたり、家事をこなすことで精いっぱいだった。
不運、ってこういうことをいうのかな、なんてそんなことばかり思っていた。
12月に入って さとこ虫さんのカレンダーの絵は、奏の文字に、天使のようなイラスト。
ああ、和む~。ふわっとして、きれいで温かなものに包まれているよう。
12月の解説 もう一度読んでみよう~。
2022年カレンダー12月「奏」
~様々な体験と気づきをもって一年を過ごし、自身の中核に出会っていく。そんなストーリーが出来上がりました。
この天使は外部に存在するものでなく、自身の中に息づいている姿です。
その姿を内部に触れる体験は(一瞬でも)美しい音に包まれるように感じそうと、「奏」と名付けられました。
このカレンダーを作ったねぎらいのように感じるし、このカードを持った方が「ああ、私自身でいいんだ」と安堵しているようにも感じます。
・・・ジブンノ マエニ オコッテキタコトニ タタカッテイタ
不意にそう感じたよ。
確かに、つらかったりしたよ。
でも、負けてはいられない、私がしっかりしないと、って戦闘体勢。
なんだか、力が抜けそうだよ。いままで踏ん張ってたんだあ。
それから私の中に、温かいゆったりとしたピンクの何かが流れてきたんだ。
私をやさしく包むものは、私なんだ。
忘れてたなあ。
私にこんな「柔らかいもの」があったことを。
追記:この物語はフィックションです。
一見アクシデントとみてしまうことも、少しそこから離れてみると、ただのイベントと捉え直せないでしょうか。剛を剛で対応しても剛でしかない。
柔軟性を使い忘れて、ゴワゴワになる前に、「私」を柔らかいもので包んであげてほしいです。